今年春にWingsを卒業したNanatoから、英検2級に合格したという報告が来ました!
おお〜〜!! おめでとうございます!!
英検2級:高校卒業程度。医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。ライティングが加わります。
日本英語検定協会ホームページより(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/)
だそうです。しかも受験結果をよく見ると……
「高校卒業程度」の2級どころか、次の準1級(大学中級程度)をも狙える位置!!さすがNanato。
とはいえまだ中学1年生です。学術方面の語彙力や知識などはまだまだなので、ReadingやWritingの点数が比較的低く出てしまっています。
ちなみに二次試験の面接(Speaking)の結果は以下のようになりました。
ひとつ上の準1級の合格基準すら、はるかに上回る高得点でした。本当にすごい……。
文部科学省は2017年、日本の高校生6万人を対象に英語4技能を測る調査を行いました(「話すこと」のみ1万人対象)。すると4技能のそれぞれに関して、CEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)のA2レベルに達した生徒の割合は以下のようになりました。
「聞くこと(Listening)」33.6%
「読むこと(Reading)」33.5%
「書くこと(Writing)」19.7%
「話すこと(Speaking)」12.9%
平成29年度英語力調査結果(高校3年生)の概要https://www.mext.go.jp › afieldfile › 2018/04/06
「ReadingやListeningでは高得点を取れるけど、Speakingが……」
というのが日本人の英語学習者にありがちな傾向。
その点をNanatoはクリアしています。Wingsの教育が少しはお役に立てたでしょうか。
本物のListeningは聴解力をのばす
日本語で話を聞く場面でも、10を聞いて10を完璧にわかってしまうような理解力の高い人もいますが、複雑な話だと10を聞いて1か2ぐらいしかわからないときもありますよね。(話題に関する知識があるかどうかではなく、相手の発する文章の言語構造をとらえてその意味を正確に理解できるか、という話です。)
英語のListeningスキルは、英語だけにとどまらず、このように「他人の言うことを聴いて理解する」という一般的な能力に通じます。Wingsの英語教育は、この「聴解力」:10を聞いて10を理解する力を育むことを目指しています。
どうして英語を学ぶことが、英語にとどまらない一般的な言語理解能力の発達につながるのでしょうか。
長年カナダでバイリンガル教育について研究してきた中島和子・トロント大学名誉教授は、子どもが2言語を同時に学ぶとき、相乗効果が期待できると指摘しています。
たとえば、ピアノがよく弾ける子がハープを習い始めたとすると、もちろんピアノとハープでは手の使い方も足の使い方も違うから、新しい楽器に慣れるまでは時間がかかる。しかし、ある程度慣れてしまうと、ピアノが弾ける子どもの方が初めて楽器というものをいじり始めた子どもよりは、伸びが早く、到達度も高くなる。
中島和子『バイリンガル教育の方法(増補改訂版):12歳までに親と教師ができること』
日本語のみで育った場合よりも、英語も同時に学びながら育った場合の方が、日本語自体の発育も良かったという科学的な検証結果が出ているのです。
言語能力が劇的に伸びていく幼児期だからこそ、英語を始めとする他言語の学習も同時に行うことで、日本語能力の向上にまで好影響を与えることができる。Wingsはそう考えています。
※幼児期の外国語習得が母語の発育を阻害してしまうのではないか、という懸念について
子どもたちがWingsにいる何倍もの時間を過ごすのは、ご家庭になります。「家では日本語、Wingsでは英語」
というように場と言語を明確に分けることで、子どもたちが混乱することを防ぎます。
詳しくはHPで図解しています。
<考え方>バイリンガルになるために
Nanatoの話に戻ります
Nanatoはまさに、英語と日本語の相乗効果で言語能力が高度に発達するという一例を示してくれました。
中学校のレベル別の英語の授業では、10人しか入れない一番上のクラスに入れたそうです。(しかも他の9人は全員帰国子女!)
つぎ以降は英検準1級、さらには1級を狙ってほしいですね!