英語育児の必要性が重要視されるようになってきて、小さなうちから子供に英語を習わせたいと考えるお母さんお父さんも多いのではないでしょうか。
そんな中で、ご家庭で英語教育をする「英語育児」「おうち英語」 という言葉がよく聞かれるようになりました。
では、そもそもどうやっておうちで英語を教えたらいいのでしょうか。また、英語で育児をする際に気をつけたほうがいいことはあるのでしょうか。
そんなお母さんお父さんのお悩みに、都内でバイリンガルを育てる英会話スクール、Wings Global Homeを運営する私達が、英語育児における大切な注意点を英語のプロとしてお答えしていきます!
目次
英語育児とは
そもそも英語育児とは、お母さんお父さんがおうちで英語を使用して子育てをすることを言います。
英語教室に行ったり、学校で英語を習ったりすることとは別に、お家での教育のことです。例えば子供に英語で話しかける、絵本やDVDなど子供に与えるものを英語にすることが多いです。
子供たちが将来英語で困らないようにしたい。早いうちから英語に慣れさせてあげたい。そんな願いから子供に英語を身に着けさせたいと思う親御さんも多いでしょう。
英語で育児を始める前に知っておきたい4つの注意点
英語育児を始めようと思って調べてみると、たくさんの情報が出てくるのではないでしょうか。やり方や教材についての情報が溢れていて、何をしていいのかかえってわからなくなってしまうこともあると思います。
また、お子様にどの程度の英語力をつけたいかで、おうちでやるべきことも変わってきます。英語育児を始める前に、大事な注意点を心に留めておきましょう。
英語育児のゴールを決める
お母さんお父さんは子供たちに英語をどれくらい身につけてほしいと考えていますか?
子供に英語を不自由なく使いこなせるバイリンガルになってほしいでしょうか?それとも、子供が英語に親しむきっかけを作るだけで良いでしょうか?どう考えているかで、するべきことが変わってきます。英語育児に取り組む前に、まずは「こうなってほしい」というゴールを考えましょう。
最近は小学校で英語が必修化されただけでなく、大学受験のしくみが変わったり、企業が英語ができる人材を求め始めたりと、日本でも英語力が以前よりもっと重要視されてきています。そんな中で、子供には英語を不自由なく使いこなしてほしい、バイリンガルになってほしいと考える方も増えているようです。
英語育児を始める月齢
自分は英語習得に苦労したから、子供には早いうちから楽に英語を身に着けさせたいという保護者の方もいるでしょう。一方でご自身もバイリンガルで、子供の英語習得を考えている方もいると思います。
英語を始めるのは2歳半から3歳を目安に始めるのがいいといわれています。それ以前は、両親からの情報を吸収しやすいため、お父さんお母さんとのコミュニケーションが大切になります。この期間は母国語だけで育てるのが良いでしょう。年齢の目安はありますが、お子様の言葉の発達状況に応じて見てあげるといいですね。
日本語ができてこその英語



実は幼児期の教育では、母国語をいかに育ててあげるかが重要なポイントになります。考えるための言葉をしっかりと持っていないと、英語力を伸ばすどころか、考えたり理解したりするのが苦手な子に育ってしまう可能性だってあるんです。英語教育を進める上では、両方をしっかり育てることを意識して、日本語も同時に育てることが大切です。
日本で学校に通う場合は、日本語ができなければ算数など他の科目も他の子達より遅れてしまいかねません。日本語も英語も中途半端にしか使えない「ダブルリミテッド」と言われる子供に育ってしまっては、せっかくの英語教育が本末転倒になってしまいます。
実際にバイリンガル教育を行う際にも、日本語を育てることは最重要視されています。例えばWings Global Homeでは、日本語を一切使わないネイティブの英語環境で子供たちと過ごしています。その代わり、お家ではお母さんお父さんはご自身の母国語を育ててもらうよう推奨しています。
ただし子供たちが自分から本を読んだり英語を使ったりするのであれば、興味を伸ばすために見守ってあげましょう。
言語学を専門とし、トロント大学で名誉教授を務める中島氏によると「周囲の大人のことばの使い分けがはっきりしていればいるほど、より効率的に言語習得ができる。」といいます。 英語ができるようになってほしいと思うあまり、日本語の発達をおろそかにすると、「ダブルリミテット」に育ってしまうリスクを伴います。日本語も伸ばしましょう。
保護者の方がバイリンガルだったり、ネイティブだったりする場合は、そもそも英語が家庭内で「あたりまえ」のものなので、英語育児も日常的に行われるでしょう。一方でお父さんお母さんが英語力に自信がない場合は、英語育児のやり方には特に工夫が必要です。ネイティブではないのに、無理に英語を使って語りかけることは絶対におすすめしません。
子供たちは聞いた音をそのまま発声するようになります。ずっと日本語英語を聞いていると、子供の英語の発音も日本語英語のように変化していきます。
英語を嫌いにならないようにする
そもそも英語教育の詰め込みによって、英語を嫌いになってしまったら本末転倒です。大人は目標を立ててがんばることができたとしても、子供たちが興味のないものや楽しくないものを続けることは難しいです。英語が好きな子供を育てることが、将来英語を使える子に育てるために最も大切なことのひとつなのです。
英語育児を始めるなら
では、実際にはどのように英語育児をすればいいのでしょうか。おうちでも取り入れやすいツールを4つ紹介していきます!
オーディオブックでの読み聞かせ
英語の絵本は英語育児をする保護者の方にも人気があります。最初から長い文章のものを使っても子供は理解できなかったり、保護者の方が読むのも難しかったりします。なのでオーディオブックがおすすめです。
中でもOxford reading Clubというオーディオは、ネイティブの良質な読み聞かせを簡単に聞くことができます。実際にWings Global HomeがReadingで使っている絵本のオーディオ版です。
DVDやYoutubeを使う
英語のDVDやYoutubeの動画もおうちで英語に触れるのにぴったりです。今ではオンラインのツールが豊富になり、沢山の英語の教育チャンネルやアニメを無料で観ることができます。日本語でテレビを見たりアニメを楽しんだりするように、英語にも自分から進んで触れてくれるようになるといいですね。
ただ流すのではなくコミュニケーションをとると良いアウトプットに繋がります。例えばWingsでは登場人物が泣いているビデオを見た後に、「なんで泣いていると思う?」「どうしたら笑顔になると思う?」などを問いかけることを大切にしています。
オンライン英会話
英語を始めようと思った時に、オンライン英会話を検討する方もいるのではないでしょうか。オンライン英会話自体は習い事とも言えますが、お家でできるハードルの低さから英語育児をしている方にも人気があるようです。
英語育児でバイリンガルは育てられるの?



結論から言えば、おうちで英語を不自由なく使える子供を育てることは不可能ではありません。実際に体験談を聞くこともあると思います。
学校での英語教育が始まる前に英語に親しませることは比較的簡単にできるでしょう。ですが、両親が英語が流暢に話せる環境でない限りは、お金も手間もかかって実際にはとても大変です。
日本語で育てるように英語を取り入れていくのは、ご家庭の共通言語が英語ではない場合、かなりハードルが高いことは想像できます。日常的に本物の英語に触れ、インプットとアウトプットの機会を作り、学んだことを繰り返し使えるようになっていくことをフォローする必要があります。
また、赤ちゃんが日本語を習得するのに時間がかかるように、英語の習得にも時間がかかることを覚悟しなくてはいけません。前回のブログでも記載の通り、英語の習得には最低2,400時間かかるといわれています。長い目で見て、英語をずっと使い続ける環境を子供に用意してあげましょう。そして何より、子供が英語を詰め込まれすぎて嫌いにならないように注意する必要があります。保護者の方の細やかなフォローと継続的な努力が必要になるのが英語育児だとも言えます。
まとめ
- 英語育児とは英語を子育てに取り入れること
- 英語育児の4つの注意点は「ゴールを決める・始める月齢・日本語もしっかり伸ばす・英語を嫌いにならないようにする」
- 英語育児でバイリンガルを目指すには保護者の相当な努力が継続的に求められる
おうちでの時間が増えているからこそ、お子様と英語に親しむ時間を作ってみてもいいかもしれません。一方で英語教育は、良かれと思っても正しい方法でないと、効果がないばかりでなくマイナスの影響を与えかねないため、難しいのも事実です。
子供の英語にそんなに時間も労力もかけられないという方は通学スクールと併用するなど、それぞれのご家庭の環境と英語力の目標にあった無理のない英語への取り組み方ができたらいいですね。
参考文献
・中島和子『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』
・『英語は何歳から始めるのがベストなの? 早期英語教育のウソ・ホント』マイナビニュース
英語育児の必要性が重要視されるようになってきて、小さなうちから子供に英語を習わせたいと考えるお母さんお父さんも多いのではないでしょうか。
そんな中で、ご家庭で英語教育をする「英語育児」「おうち英語」 という言葉がよく聞かれるようになりました。
では、そもそもどうやっておうちで英語を教えたらいいのでしょうか。また、英語で育児をする際に気をつけたほうがいいことはあるのでしょうか。
そんなお母さんお父さんのお悩みに、都内でバイリンガルを育てる英会話スクール、Wings Global Homeを運営する私達が、英語育児における大切な注意点を英語のプロとしてお答えしていきます!
目次
英語育児とは



そもそも英語育児とは、お母さんお父さんがおうちで英語を使用して子育てをすることを言います。
英語教室に行ったり、学校で英語を習ったりすることとは別に、お家での教育のことです。例えば子供に英語で話しかける、絵本やDVDなど子供に与えるものを英語にすることが多いです。
子供たちが将来英語で困らないようにしたい。早いうちから英語に慣れさせてあげたい。そんな願いから子供に英語を身に着けさせたいと思う親御さんも多いでしょう。
英語で育児を始める前に知っておきたい4つの注意点
英語育児を始めようと思って調べてみると、たくさんの情報が出てくるのではないでしょうか。やり方や教材についての情報が溢れていて、何をしていいのかかえってわからなくなってしまうこともあると思います。
また、お子様にどの程度の英語力をつけたいかで、おうちでやるべきことも変わってきます。英語育児を始める前に、大事な注意点を心に留めておきましょう。
英語育児のゴールを決める
お母さんお父さんは子供たちに英語をどれくらい身につけてほしいと考えていますか?
子供に英語を不自由なく使いこなせるバイリンガルになってほしいでしょうか?それとも、子供が英語に親しむきっかけを作るだけで良いでしょうか?どう考えているかで、するべきことが変わってきます。英語育児に取り組む前に、まずは「こうなってほしい」というゴールを考えましょう。
最近は小学校で英語が必修化されただけでなく、大学受験のしくみが変わったり、企業が英語ができる人材を求め始めたりと、日本でも英語力が以前よりもっと重要視されてきています。そんな中で、子供には英語を不自由なく使いこなしてほしい、バイリンガルになってほしいと考える方も増えているようです。
英語育児を始める月齢
自分は英語習得に苦労したから、子供には早いうちから楽に英語を身に着けさせたいという保護者の方もいるでしょう。一方でご自身もバイリンガルで、子供の英語習得を考えている方もいると思います。
英語を始めるのは2歳半から3歳を目安に始めるのがいいといわれています。それ以前は、両親からの情報を吸収しやすいため、お父さんお母さんとのコミュニケーションが大切になります。この期間は母国語だけで育てるのが良いでしょう。年齢の目安はありますが、お子様の言葉の発達状況に応じて見てあげるといいですね。
日本語ができてこその英語



実は幼児期の教育では、母国語をいかに育ててあげるかが重要なポイントになります。考えるための言葉をしっかりと持っていないと、英語力を伸ばすどころか、考えたり理解したりするのが苦手な子に育ってしまう可能性だってあるんです。英語教育を進める上では、両方をしっかり育てることを意識して、日本語も同時に育てることが大切です。
日本で学校に通う場合は、日本語ができなければ算数など他の科目も他の子達より遅れてしまいかねません。日本語も英語も中途半端にしか使えない「ダブルリミテッド」と言われる子供に育ってしまっては、せっかくの英語教育が本末転倒になってしまいます。
実際にバイリンガル教育を行う際にも、日本語を育てることは最重要視されています。例えばWings Global Homeでは、日本語を一切使わないネイティブの英語環境で子供たちと過ごしています。その代わり、お家ではお母さんお父さんはご自身の母国語を育ててもらうよう推奨しています。
ただし子供たちが自分から本を読んだり英語を使ったりするのであれば、興味を伸ばすために見守ってあげましょう。
言語学を専門とし、トロント大学で名誉教授を務める中島氏によると「周囲の大人のことばの使い分けがはっきりしていればいるほど、より効率的に言語習得ができる。」といいます。 英語ができるようになってほしいと思うあまり、日本語の発達をおろそかにすると、「ダブルリミテット」に育ってしまうリスクを伴います。日本語も伸ばしましょう。
保護者の方がバイリンガルだったり、ネイティブだったりする場合は、そもそも英語が家庭内で「あたりまえ」のものなので、英語育児も日常的に行われるでしょう。一方でお父さんお母さんが英語力に自信がない場合は、英語育児のやり方には特に工夫が必要です。ネイティブではないのに、無理に英語を使って語りかけることは絶対におすすめしません。
子供たちは聞いた音をそのまま発声するようになります。ずっと日本語英語を聞いていると、子供の英語の発音も日本語英語のように変化していきます。
英語を嫌いにならないようにする
そもそも英語教育の詰め込みによって、英語を嫌いになってしまったら本末転倒です。大人は目標を立ててがんばることができたとしても、子供たちが興味のないものや楽しくないものを続けることは難しいです。英語が好きな子供を育てることが、将来英語を使える子に育てるために最も大切なことのひとつなのです。
英語育児を始めるなら
では、実際にはどのように英語育児をすればいいのでしょうか。おうちでも取り入れやすいツールを4つ紹介していきます!
オーディオブックでの読み聞かせ
英語の絵本は英語育児をする保護者の方にも人気があります。最初から長い文章のものを使っても子供は理解できなかったり、保護者の方が読むのも難しかったりします。なのでオーディオブックがおすすめです。
中でもOxford reading Clubというオーディオは、ネイティブの良質な読み聞かせを簡単に聞くことができます。実際にWings Global HomeがReadingで使っている絵本のオーディオ版です。
DVDやYoutubeを使う
英語のDVDやYoutubeの動画もおうちで英語に触れるのにぴったりです。今ではオンラインのツールが豊富になり、沢山の英語の教育チャンネルやアニメを無料で観ることができます。日本語でテレビを見たりアニメを楽しんだりするように、英語にも自分から進んで触れてくれるようになるといいですね。
ただ流すのではなくコミュニケーションをとると良いアウトプットに繋がります。例えばWingsでは登場人物が泣いているビデオを見た後に、「なんで泣いていると思う?」「どうしたら笑顔になると思う?」などを問いかけることを大切にしています。
オンライン英会話
英語を始めようと思った時に、オンライン英会話を検討する方もいるのではないでしょうか。オンライン英会話自体は習い事とも言えますが、お家でできるハードルの低さから英語育児をしている方にも人気があるようです。
英語育児でバイリンガルは育てられるの?



結論から言えば、おうちで英語を不自由なく使える子供を育てることは不可能ではありません。実際に体験談を聞くこともあると思います。
学校での英語教育が始まる前に英語に親しませることは比較的簡単にできるでしょう。ですが、両親が英語が流暢に話せる環境でない限りは、お金も手間もかかって実際にはとても大変です。
日本語で育てるように英語を取り入れていくのは、ご家庭の共通言語が英語ではない場合、かなりハードルが高いことは想像できます。日常的に本物の英語に触れ、インプットとアウトプットの機会を作り、学んだことを繰り返し使えるようになっていくことをフォローする必要があります。
また、赤ちゃんが日本語を習得するのに時間がかかるように、英語の習得にも時間がかかることを覚悟しなくてはいけません。前回のブログでも記載の通り、英語の習得には最低2,400時間かかるといわれています。長い目で見て、英語をずっと使い続ける環境を子供に用意してあげましょう。そして何より、子供が英語を詰め込まれすぎて嫌いにならないように注意する必要があります。保護者の方の細やかなフォローと継続的な努力が必要になるのが英語育児だとも言えます。
まとめ
- 英語育児とは英語を子育てに取り入れること
- 英語育児の4つの注意点は「ゴールを決める・始める月齢・日本語もしっかり伸ばす・英語を嫌いにならないようにする」
- 英語育児でバイリンガルを目指すには保護者の相当な努力が継続的に求められる
おうちでの時間が増えているからこそ、お子様と英語に親しむ時間を作ってみてもいいかもしれません。一方で英語教育は、良かれと思っても正しい方法でないと、効果がないばかりでなくマイナスの影響を与えかねないため、難しいのも事実です。
子供の英語にそんなに時間も労力もかけられないという方は通学スクールと併用するなど、それぞれのご家庭の環境と英語力の目標にあった無理のない英語への取り組み方ができたらいいですね。
参考文献
・中島和子『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』
・『英語は何歳から始めるのがベストなの? 早期英語教育のウソ・ホント』マイナビニュース
英語育児の必要性が重要視されるようになってきて、小さなうちから子供に英語を習わせたいと考えるお母さんお父さんも多いのではないでしょうか。
そんな中で、ご家庭で英語教育をする「英語育児」「おうち英語」 という言葉がよく聞かれるようになりました。
では、そもそもどうやっておうちで英語を教えたらいいのでしょうか。また、英語で育児をする際に気をつけたほうがいいことはあるのでしょうか。
そんなお母さんお父さんのお悩みに、都内でバイリンガルを育てる英会話スクール、Wings Global Homeを運営する私達が、英語育児における大切な注意点を英語のプロとしてお答えしていきます!
目次
英語育児とは



そもそも英語育児とは、お母さんお父さんがおうちで英語を使用して子育てをすることを言います。
英語教室に行ったり、学校で英語を習ったりすることとは別に、お家での教育のことです。例えば子供に英語で話しかける、絵本やDVDなど子供に与えるものを英語にすることが多いです。
子供たちが将来英語で困らないようにしたい。早いうちから英語に慣れさせてあげたい。そんな願いから子供に英語を身に着けさせたいと思う親御さんも多いでしょう。
英語で育児を始める前に知っておきたい4つの注意点
英語育児を始めようと思って調べてみると、たくさんの情報が出てくるのではないでしょうか。やり方や教材についての情報が溢れていて、何をしていいのかかえってわからなくなってしまうこともあると思います。
また、お子様にどの程度の英語力をつけたいかで、おうちでやるべきことも変わってきます。英語育児を始める前に、大事な注意点を心に留めておきましょう。
英語育児のゴールを決める
お母さんお父さんは子供たちに英語をどれくらい身につけてほしいと考えていますか?
子供に英語を不自由なく使いこなせるバイリンガルになってほしいでしょうか?それとも、子供が英語に親しむきっかけを作るだけで良いでしょうか?どう考えているかで、するべきことが変わってきます。英語育児に取り組む前に、まずは「こうなってほしい」というゴールを考えましょう。
最近は小学校で英語が必修化されただけでなく、大学受験のしくみが変わったり、企業が英語ができる人材を求め始めたりと、日本でも英語力が以前よりもっと重要視されてきています。そんな中で、子供には英語を不自由なく使いこなしてほしい、バイリンガルになってほしいと考える方も増えているようです。
英語育児を始める月齢
自分は英語習得に苦労したから、子供には早いうちから楽に英語を身に着けさせたいという保護者の方もいるでしょう。一方でご自身もバイリンガルで、子供の英語習得を考えている方もいると思います。
英語を始めるのは2歳半から3歳を目安に始めるのがいいといわれています。それ以前は、両親からの情報を吸収しやすいため、お父さんお母さんとのコミュニケーションが大切になります。この期間は母国語だけで育てるのが良いでしょう。年齢の目安はありますが、お子様の言葉の発達状況に応じて見てあげるといいですね。
日本語ができてこその英語



実は幼児期の教育では、母国語をいかに育ててあげるかが重要なポイントになります。考えるための言葉をしっかりと持っていないと、英語力を伸ばすどころか、考えたり理解したりするのが苦手な子に育ってしまう可能性だってあるんです。英語教育を進める上では、両方をしっかり育てることを意識して、日本語も同時に育てることが大切です。
日本で学校に通う場合は、日本語ができなければ算数など他の科目も他の子達より遅れてしまいかねません。日本語も英語も中途半端にしか使えない「ダブルリミテッド」と言われる子供に育ってしまっては、せっかくの英語教育が本末転倒になってしまいます。
実際にバイリンガル教育を行う際にも、日本語を育てることは最重要視されています。例えばWings Global Homeでは、日本語を一切使わないネイティブの英語環境で子供たちと過ごしています。その代わり、お家ではお母さんお父さんはご自身の母国語を育ててもらうよう推奨しています。
ただし子供たちが自分から本を読んだり英語を使ったりするのであれば、興味を伸ばすために見守ってあげましょう。
言語学を専門とし、トロント大学で名誉教授を務める中島氏によると「周囲の大人のことばの使い分けがはっきりしていればいるほど、より効率的に言語習得ができる。」といいます。 英語ができるようになってほしいと思うあまり、日本語の発達をおろそかにすると、「ダブルリミテット」に育ってしまうリスクを伴います。日本語も伸ばしましょう。
保護者の方がバイリンガルだったり、ネイティブだったりする場合は、そもそも英語が家庭内で「あたりまえ」のものなので、英語育児も日常的に行われるでしょう。一方でお父さんお母さんが英語力に自信がない場合は、英語育児のやり方には特に工夫が必要です。ネイティブではないのに、無理に英語を使って語りかけることは絶対におすすめしません。
子供たちは聞いた音をそのまま発声するようになります。ずっと日本語英語を聞いていると、子供の英語の発音も日本語英語のように変化していきます。
英語を嫌いにならないようにする
そもそも英語教育の詰め込みによって、英語を嫌いになってしまったら本末転倒です。大人は目標を立ててがんばることができたとしても、子供たちが興味のないものや楽しくないものを続けることは難しいです。英語が好きな子供を育てることが、将来英語を使える子に育てるために最も大切なことのひとつなのです。
英語育児を始めるなら
では、実際にはどのように英語育児をすればいいのでしょうか。おうちでも取り入れやすいツールを4つ紹介していきます!
オーディオブックでの読み聞かせ
英語の絵本は英語育児をする保護者の方にも人気があります。最初から長い文章のものを使っても子供は理解できなかったり、保護者の方が読むのも難しかったりします。なのでオーディオブックがおすすめです。
中でもOxford reading Clubというオーディオは、ネイティブの良質な読み聞かせを簡単に聞くことができます。実際にWings Global HomeがReadingで使っている絵本のオーディオ版です。
DVDやYoutubeを使う
英語のDVDやYoutubeの動画もおうちで英語に触れるのにぴったりです。今ではオンラインのツールが豊富になり、沢山の英語の教育チャンネルやアニメを無料で観ることができます。日本語でテレビを見たりアニメを楽しんだりするように、英語にも自分から進んで触れてくれるようになるといいですね。
ただ流すのではなくコミュニケーションをとると良いアウトプットに繋がります。例えばWingsでは登場人物が泣いているビデオを見た後に、「なんで泣いていると思う?」「どうしたら笑顔になると思う?」などを問いかけることを大切にしています。
オンライン英会話
英語を始めようと思った時に、オンライン英会話を検討する方もいるのではないでしょうか。オンライン英会話自体は習い事とも言えますが、お家でできるハードルの低さから英語育児をしている方にも人気があるようです。
英語育児でバイリンガルは育てられるの?



結論から言えば、おうちで英語を不自由なく使える子供を育てることは不可能ではありません。実際に体験談を聞くこともあると思います。
学校での英語教育が始まる前に英語に親しませることは比較的簡単にできるでしょう。ですが、両親が英語が流暢に話せる環境でない限りは、お金も手間もかかって実際にはとても大変です。
日本語で育てるように英語を取り入れていくのは、ご家庭の共通言語が英語ではない場合、かなりハードルが高いことは想像できます。日常的に本物の英語に触れ、インプットとアウトプットの機会を作り、学んだことを繰り返し使えるようになっていくことをフォローする必要があります。
また、赤ちゃんが日本語を習得するのに時間がかかるように、英語の習得にも時間がかかることを覚悟しなくてはいけません。前回のブログでも記載の通り、英語の習得には最低2,400時間かかるといわれています。長い目で見て、英語をずっと使い続ける環境を子供に用意してあげましょう。そして何より、子供が英語を詰め込まれすぎて嫌いにならないように注意する必要があります。保護者の方の細やかなフォローと継続的な努力が必要になるのが英語育児だとも言えます。
まとめ
- 英語育児とは英語を子育てに取り入れること
- 英語育児の4つの注意点は「ゴールを決める・始める月齢・日本語もしっかり伸ばす・英語を嫌いにならないようにする」
- 英語育児でバイリンガルを目指すには保護者の相当な努力が継続的に求められる
おうちでの時間が増えているからこそ、お子様と英語に親しむ時間を作ってみてもいいかもしれません。一方で英語教育は、良かれと思っても正しい方法でないと、効果がないばかりでなくマイナスの影響を与えかねないため、難しいのも事実です。
子供の英語にそんなに時間も労力もかけられないという方は通学スクールと併用するなど、それぞれのご家庭の環境と英語力の目標にあった無理のない英語への取り組み方ができたらいいですね。
参考文献
・中島和子『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』
・『英語は何歳から始めるのがベストなの? 早期英語教育のウソ・ホント』マイナビニュース
英語育児の必要性が重要視されるようになってきて、小さなうちから子供に英語を習わせたいと考えるお母さんお父さんも多いのではないでしょうか。
そんな中で、ご家庭で英語教育をする「英語育児」「おうち英語」 という言葉がよく聞かれるようになりました。
では、そもそもどうやっておうちで英語を教えたらいいのでしょうか。また、英語で育児をする際に気をつけたほうがいいことはあるのでしょうか。
そんなお母さんお父さんのお悩みに、都内でバイリンガルを育てる英会話スクール、Wings Global Homeを運営する私達が、英語育児における大切な注意点を英語のプロとしてお答えしていきます!
目次
英語育児とは



そもそも英語育児とは、お母さんお父さんがおうちで英語を使用して子育てをすることを言います。
英語教室に行ったり、学校で英語を習ったりすることとは別に、お家での教育のことです。例えば子供に英語で話しかける、絵本やDVDなど子供に与えるものを英語にすることが多いです。
子供たちが将来英語で困らないようにしたい。早いうちから英語に慣れさせてあげたい。そんな願いから子供に英語を身に着けさせたいと思う親御さんも多いでしょう。
英語で育児を始める前に知っておきたい4つの注意点
英語育児を始めようと思って調べてみると、たくさんの情報が出てくるのではないでしょうか。やり方や教材についての情報が溢れていて、何をしていいのかかえってわからなくなってしまうこともあると思います。
また、お子様にどの程度の英語力をつけたいかで、おうちでやるべきことも変わってきます。英語育児を始める前に、大事な注意点を心に留めておきましょう。
英語育児のゴールを決める
お母さんお父さんは子供たちに英語をどれくらい身につけてほしいと考えていますか?
子供に英語を不自由なく使いこなせるバイリンガルになってほしいでしょうか?それとも、子供が英語に親しむきっかけを作るだけで良いでしょうか?どう考えているかで、するべきことが変わってきます。英語育児に取り組む前に、まずは「こうなってほしい」というゴールを考えましょう。
最近は小学校で英語が必修化されただけでなく、大学受験のしくみが変わったり、企業が英語ができる人材を求め始めたりと、日本でも英語力が以前よりもっと重要視されてきています。そんな中で、子供には英語を不自由なく使いこなしてほしい、バイリンガルになってほしいと考える方も増えているようです。
英語育児を始める月齢
自分は英語習得に苦労したから、子供には早いうちから楽に英語を身に着けさせたいという保護者の方もいるでしょう。一方でご自身もバイリンガルで、子供の英語習得を考えている方もいると思います。
英語を始めるのは2歳半から3歳を目安に始めるのがいいといわれています。それ以前は、両親からの情報を吸収しやすいため、お父さんお母さんとのコミュニケーションが大切になります。この期間は母国語だけで育てるのが良いでしょう。年齢の目安はありますが、お子様の言葉の発達状況に応じて見てあげるといいですね。
日本語ができてこその英語



実は幼児期の教育では、母国語をいかに育ててあげるかが重要なポイントになります。考えるための言葉をしっかりと持っていないと、英語力を伸ばすどころか、考えたり理解したりするのが苦手な子に育ってしまう可能性だってあるんです。英語教育を進める上では、両方をしっかり育てることを意識して、日本語も同時に育てることが大切です。
日本で学校に通う場合は、日本語ができなければ算数など他の科目も他の子達より遅れてしまいかねません。日本語も英語も中途半端にしか使えない「ダブルリミテッド」と言われる子供に育ってしまっては、せっかくの英語教育が本末転倒になってしまいます。
実際にバイリンガル教育を行う際にも、日本語を育てることは最重要視されています。例えばWings Global Homeでは、日本語を一切使わないネイティブの英語環境で子供たちと過ごしています。その代わり、お家ではお母さんお父さんはご自身の母国語を育ててもらうよう推奨しています。
ただし子供たちが自分から本を読んだり英語を使ったりするのであれば、興味を伸ばすために見守ってあげましょう。
言語学を専門とし、トロント大学で名誉教授を務める中島氏によると「周囲の大人のことばの使い分けがはっきりしていればいるほど、より効率的に言語習得ができる。」といいます。 英語ができるようになってほしいと思うあまり、日本語の発達をおろそかにすると、「ダブルリミテット」に育ってしまうリスクを伴います。日本語も伸ばしましょう。
保護者の方がバイリンガルだったり、ネイティブだったりする場合は、そもそも英語が家庭内で「あたりまえ」のものなので、英語育児も日常的に行われるでしょう。一方でお父さんお母さんが英語力に自信がない場合は、英語育児のやり方には特に工夫が必要です。ネイティブではないのに、無理に英語を使って語りかけることは絶対におすすめしません。
子供たちは聞いた音をそのまま発声するようになります。ずっと日本語英語を聞いていると、子供の英語の発音も日本語英語のように変化していきます。
英語を嫌いにならないようにする
そもそも英語教育の詰め込みによって、英語を嫌いになってしまったら本末転倒です。大人は目標を立ててがんばることができたとしても、子供たちが興味のないものや楽しくないものを続けることは難しいです。英語が好きな子供を育てることが、将来英語を使える子に育てるために最も大切なことのひとつなのです。
英語育児を始めるなら
では、実際にはどのように英語育児をすればいいのでしょうか。おうちでも取り入れやすいツールを4つ紹介していきます!
オーディオブックでの読み聞かせ
英語の絵本は英語育児をする保護者の方にも人気があります。最初から長い文章のものを使っても子供は理解できなかったり、保護者の方が読むのも難しかったりします。なのでオーディオブックがおすすめです。
中でもOxford reading Clubというオーディオは、ネイティブの良質な読み聞かせを簡単に聞くことができます。実際にWings Global HomeがReadingで使っている絵本のオーディオ版です。
DVDやYoutubeを使う
英語のDVDやYoutubeの動画もおうちで英語に触れるのにぴったりです。今ではオンラインのツールが豊富になり、沢山の英語の教育チャンネルやアニメを無料で観ることができます。日本語でテレビを見たりアニメを楽しんだりするように、英語にも自分から進んで触れてくれるようになるといいですね。
ただ流すのではなくコミュニケーションをとると良いアウトプットに繋がります。例えばWingsでは登場人物が泣いているビデオを見た後に、「なんで泣いていると思う?」「どうしたら笑顔になると思う?」などを問いかけることを大切にしています。
オンライン英会話
英語を始めようと思った時に、オンライン英会話を検討する方もいるのではないでしょうか。オンライン英会話自体は習い事とも言えますが、お家でできるハードルの低さから英語育児をしている方にも人気があるようです。
英語育児でバイリンガルは育てられるの?



結論から言えば、おうちで英語を不自由なく使える子供を育てることは不可能ではありません。実際に体験談を聞くこともあると思います。
学校での英語教育が始まる前に英語に親しませることは比較的簡単にできるでしょう。ですが、両親が英語が流暢に話せる環境でない限りは、お金も手間もかかって実際にはとても大変です。
日本語で育てるように英語を取り入れていくのは、ご家庭の共通言語が英語ではない場合、かなりハードルが高いことは想像できます。日常的に本物の英語に触れ、インプットとアウトプットの機会を作り、学んだことを繰り返し使えるようになっていくことをフォローする必要があります。
また、赤ちゃんが日本語を習得するのに時間がかかるように、英語の習得にも時間がかかることを覚悟しなくてはいけません。前回のブログでも記載の通り、英語の習得には最低2,400時間かかるといわれています。長い目で見て、英語をずっと使い続ける環境を子供に用意してあげましょう。そして何より、子供が英語を詰め込まれすぎて嫌いにならないように注意する必要があります。保護者の方の細やかなフォローと継続的な努力が必要になるのが英語育児だとも言えます。
まとめ
- 英語育児とは英語を子育てに取り入れること
- 英語育児の4つの注意点は「ゴールを決める・始める月齢・日本語もしっかり伸ばす・英語を嫌いにならないようにする」
- 英語育児でバイリンガルを目指すには保護者の相当な努力が継続的に求められる
おうちでの時間が増えているからこそ、お子様と英語に親しむ時間を作ってみてもいいかもしれません。一方で英語教育は、良かれと思っても正しい方法でないと、効果がないばかりでなくマイナスの影響を与えかねないため、難しいのも事実です。
子供の英語にそんなに時間も労力もかけられないという方は通学スクールと併用するなど、それぞれのご家庭の環境と英語力の目標にあった無理のない英語への取り組み方ができたらいいですね。
参考文献
・中島和子『バイリンガル教育の方法 12歳までに親と教師ができること』
・『英語は何歳から始めるのがベストなの? 早期英語教育のウソ・ホント』マイナビニュース